陽葵、よろしくね。

出産レポ みたいな、大それた事
僕が書いていいのか分かりませんが、

自分の感じたことが、
誰かにとっての、何かに変わり、
届けばいいなと、思います。

旦那 立ち会いレポ になるのかな。



2019年4月27日 朝
おしるしがあったよ と、嫁が言った。
その言葉で、飛び起きる。
心臓が、バクバクした。
もしかしたら、今日かもと、
フワフワした気持ちで出勤するも、
嫁に強い陣痛は来なかった。

27日 23:00
この日は、不思議な気持ちのまま
帰宅して、一緒に晩御飯して、眠った。

2019年4月28日
夜中だったか、朝だったか、
ハッキリとない記憶の中だけれど、
陣痛の痛みがあるの、
と言う嫁の声で目覚める。
睡魔に負け、
不甲斐なく、2度寝に落ちてしまう。

28日 8:00
記憶がハッキリあるのはこのあたり。
ストーブの前で、辛そうな嫁を見て、
とりあえず、すぐ外に出れる用、
服を着替えた。

28日 9:00~11:00
腰をさすったり、手に触れると、
余計に痛みを感じるらしく、
力になれないまま、嫁が陣痛に耐える時間。
アプリで計測しながら、様子を見た。

28日 11:30
陣痛の間隔が4分になり、
1度タクシーで病院に向かうも、
まだ早いと、帰宅宣告を受ける。
この時の陣痛の数値は60~70、
心拍は110~130だった。
この時点で本格的に陣痛を感じてから
10時間以上は経過してたはず。
自分、夫は、
見てるだけしか出来ないのかと、
苦しむ嫁を見て、思い知る。

28日 12:00
帰宅後、一緒に軽いご飯を食べる。
陣痛は変わらず続いており、
痛みも少しづつ増してる様に思えた。
何も出来ない自分を悔しく思ったが、
そんな気持ちは嫁にバレてたみたいで、
逆に励まされてしまった。
さすが梨絵だなぁと、心底、感じた。

29日15:00~18:00
自分は、ウトウトして、仮眠していた。
嫁も一瞬は寝れていた様子だったけど、
仮眠とは言えないくらい短く、
必死に、陣痛に耐えていた。
この時、間隔は
短くなったり、長くなったりと
数分のバラツキはあるものの、
痛みは今朝より増してる様子だった。

29日 10:30
再びタクシーで病院へ。
内診してもらったところ、
高位破水で即入院と説明され、
個室へ移動する。



29日12:00~3:00
間隔の短く強い陣痛が来る。
ずっと耐えるも、限界と思い、
分娩台に向かう。
嫁の、もうダメって言葉に、
ポジティブな言葉を返したかったが、
責任も知識もない自分には、
無責任に、大丈夫だよとは、言えず、
傍に居るしか出来なかった。



29日 4:00~6:00
2日も寝てない嫁の体力と痛みを考え、
希望していた和痛分娩をお願いするも、
子宮口が4cmで、まだダメと言われる。
後1時間、後1時間の言葉と検診を繰り返す。
この時はもう、陣痛の数値は100だった。
嫁はこんな時もずっと、
自分に、座って、横になって、寝てと、
数時間後に出勤する僕を気遣ったのか、
それとも、
何かしようとして、何も出来ない自分を、
想ってくれたのかもしれない。
嫁の優しさ深く感じた。

29日 7:00
ついに子宮口が5cmになり、
無痛分娩が可能になるも、
担当の先生が不在と言われ、
1時間、待ってくださいと説明を受ける。
ただただ、陣痛に耐える。
助けて、痛いって嫁の声を聞き続けて、
やっと、楽にしてあげられるんだと
思った矢先の事で、
苛立ちと悔しさで、耐えれなかった。
この頃に、会社から仕事は休みなさいと
連絡が入る。

29日 8:00
副院長先生が到着し、
和痛分娩が始まり、
嫁は手術台へ向かう。
処置が痛いらしく、悲鳴が聞こえた。
手術が終わり、分娩台に戻ってきたが、
まだ麻酔が効いていないらしく、
ずっと、痛い痛いと言っていて、
見てられず、苦しかった。
薬をちゃんと流す為に、
仰向けの状態が続き、腰が割れると訴えた。

29日 8:15
和痛分娩には個人差があるので、
効く効かないは分からないと
曖昧な説明を受け、不安な時間が続いた。
見られてしまうと気が散るらしく、
触れることも出来ないままの時間は、
劣等感で潰れそうになった。
ただ、頑張る嫁の声を聞いて、祈った。

29日 8:40
麻酔の効果なのか、
体力からくるものなのか、
嫁が睡眠に入った。
もしくは、気絶した。
しっかり呼吸はしてるが、
素人の目にはよく分からず
頭が真っ白になる。
すぐに目を覚まし、陣痛が痛いと訴えた。
全く効いていない様子だと、
僕が看護師に知らせるも、
強いしっかりした陣痛は
痛みを感じてしまうと言われる。

29日 8:50
弱い陣痛で眠り、
強い陣痛で起きる、
というサイクルを3~5分の間隔で繰り返す。
分娩台の隣に赤ちゃんの部屋があり、
その鳴き声で、目を覚ますこともあった。
陣痛の数値は40~100だった。

29日 9:30
この時点で、
陣痛が来てから20時間超えくらいだろうか。
あれからも麻酔は上手く効かずで、
2回目の和痛を希望するが、
痛みは完全に消えなかった。
でも、どんな時でも、
ちゃんと、深く呼吸していた。
精一杯、頑張ってた。
弱音を吐いても、しっかりしてた。
梨絵は、強いと思った。
ホント、ホント、頑張っていた。
自分が代ってあげれない、なんて今更で、
そんな自問自答して
勝手にネガティブになるんじゃなく、
目の前で頑張る梨絵の後ろ姿を、
ちゃんと見なきゃと思った。
見るなと言われても、ちゃんと聞いて、
この命懸けの努力から
目も耳も逸らしちゃいけないと思った。
そしていつか、
子に話してあげたいと思った。
自分自身も、忘れてはいけないと思った。

29日 10:00〜11:00
無痛により陣痛が弱くなり、
促進剤を打つことになる。
徐々に、梨絵の痛みのピークが増す。
陣痛の数値は20~60くらいだった。
無痛で和らげ、促進剤で誘発のサイクルは、
もう、見ているのが苦しかった。

29日 12:00~13:00
保身剤や子宮を和らげる注射などに耐え、
子宮口が9cmまで開く。
陣痛は今までにも増して痛い様子、
触れると余計に痛みを感じてしまう為、
心拍で、触れてしまわないように努力した。
助産師さんも駆け付けてくれて、
遂にお産へと進む。

29日 13:30
一旦、外で待機になり、嫁を待つことに。
中からは、
痛い、という言葉と、
暴れている様な物音だけが聞こえ、
不安の中で、指示を待った。



29日 14:00
途中からの立ち会いとなり、
入った時には既に
梨絵は酸素ボンベを付けており、
今から切開をしますと、説明を受けた。
カテーテルで尿も取った後だったらしい。
助産師さんや副院長先生が
入れ替わりでお腹を押し、
下から吸引する形で、
お産のラストスパートが始まった。
力強くお腹を押す先生と、
必死に力を込める嫁、その光景は、
凄まじかった。
何度も何度も、嫁は、必死に、力を込めた。

何度も何度も、挫けず、耐えて、
何度も、何度も、頑張ってくれて、
力強く、たくさん、いきんで、
36時間の陣痛に耐えて、

2019年4月29日14時55分

2922gと、大きめな
男の子を産んでくれました!!!



産まれた瞬間、涙は出ず、
自分はまだ、現状を把握してなかった。

ゆっくり、梨絵の手を握った瞬間に、
涙が溢れた。

抱いた子は、
もう、それはもう可愛いかった。

家族になった、瞬間だった。













腰をさすると、
痛みが和らぐ人も居るし、
痛みが増す人も居る。

見守られたい人もいるし、
見て欲しくない人もいる。

と考えると、

やはり、家族を呼ばす、
2人で出産に挑んだことは、
正解だったのかな、

と、思います。

他の出産の知識を当てはめず、
互いに初めてだったからこそ、
考えて、その不安の中で、
上手く出来た事は 少なくなかったはず。

頑張れ、もう少しだよ、
そう励ましたい気持ちもあった。

痛いよね、辛いよね、
そう、共感してあげたい気持ちもあった。

でも実際に、痛みに耐えてる側は、
何を根拠に言っているのかと、
苛立ちを感じると思った。

痛いよね、辛いよね、
そう言って、余計そのマイナスの言葉を
受け止めてしまったら
本人はきっと苦しいんじゃないか。

そんな事をずっとずっと
考えて、僕は、ちゃんと、
励ます言葉を、伝えれていなかった。

ただ、辛い梨絵を、見ていた事に、
強く、悔しく感じる。

お産で、旦那が出来る事は、
出産の数だけ、様々にあると思う。

無力な自分を責めて、
辛い顔したって、
ホントに辛くて、闘ってるのは、
分娩台に登る妻なんだよ。

笑顔で、明るく、
傍に居てあげるべきだと、

お産が終わった今になって、強く思います。

中々、簡単には出来ないと思うけど。

妻の、痛い部分や、要望を、
ちゃんと聞いて、ベストな、
出来る限りのフォローをして、

必ず、ネットの情報を優先せず、
妻の気持ちを1番に優先して、

力になれない時も、ただ、逃げず、
ちゃんと傍に居てあげる。

それが、
僕は大事に思いました🙏

旦那が暗い顔してたら、
嫁さん、精一杯、頑張ってるのに、
申し訳なく思わせてしまう。

笑顔、元気、無理せず、寄り添う。



さすったり、テニスボールも、
痛いと感じてしまっていた嫁。

触れてはいけないと分かりながらも、
陣痛に耐える梨絵を
見ているだけなんて無理で、
少し、肩や手に触れてしまうこと、
何度も、何度もあった。

これから出産に立ち会うパパさんは、
嫁の気持ちを尊重して、
暗い顔せず、出来る限りに、
近くに居てあげてほしい、と思います。





嫁は、ホントに、よく産んでくれた。

あの頑張りは、
一生、忘れない。絶対に。

一生、尊敬する。梨絵はホントに凄い。

感謝の心を忘れずに、
嫁と、子を、絶対に、守る。

そう、強く思った。

今日という特別な日を、
忘れないようにしたい。

平成31年4月29日

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0歳で、このあざとさ。

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